勝手にっぽう25日目 (2016/09/08)
朝起きて、いつものアイストースト食べて、オフィスで研究。
これが本来の留学なのだが*1、特筆することが何もない。
お昼ご飯はいつものカフェテリア。
ちょっとお高いかつ丼を見かけた。
写真を見る限りだと、比較的かつ丼に近い。
この写真を撮って、店員に写真を見せてオーダーする。
調理に時間がかかるから待っているように言われて、待つこと10分くらい。
これはまともなかつ丼(に見えるように錯覚するほどにはタイ料理に慣れてきた)。
美味しい。葱うまい。サクサクしてる。
午後もまたオフィスで研究。
特筆することもない。
晩御飯はまたアイストースト。
暑いし、20バーツだし、うまいし、病みつきだね。
その日の夜のこと。
で、出たー!!
日本のやつよりでかいが、動きが緩慢で、体位が返ると自力で復帰できない奴だった。
塵取りでさっと掬って袋に入れて捕獲完了。
今日は木曜日なので、Gを捨てに外に出るついでに木曜市場にいく。
木曜市場は寮の前なので、線路を挟んだ向かい側の道路にはたくさんのバイクが。
で、線路を越えていかねばならないのだが...
KMITLのあるラートクラバン地区は、湿地帯なため、線路脇は沼地。
橋を渡って...
踏切も大学の中央辺りにあるが、みんなここを渡る。
日本だと違法です。
線路を渡るなんて、タイ国鉄は全線非電化だし、スピード遅いし、まあやるよね。
動き出した列車も駆けよれば車掌が止めてくれるよ。びっくりだね。
まあ便利かと言えばそうでもないかもしれない。
先週のおいしい肉串屋がいないか探し回ったけど、いなかったので戻ることに。
帰りがけのセブンでまたシュガークリームサンド買った。
ちょっと焦がされた。
(本文ここまで)
勝手にっぽう24日目(2016/09/07)
前日夜、国際部の人が部屋に訪れて「明日朝国際部に来るように」と連絡してきた。
修了証の授与式を行うそうで、朝からスーツを着る。
この日のためだけにスーツ持って行ったのだ。一か月の内の僅か数時間のためだけに。
朝から呼び出されたので、パンプキンケーキを振る舞われた。
なぜこんな微妙な日(水曜日)に授与式を行うのかというと、東海大学の学生さんたちの帰国予定に合わせて開かれたである。
東海大学の学生さんは、Ayutthayaに一緒に行った程度で、配属先が被った人とかは一人もいなかった。
KMITLの副学長、各指導教員、東海大学と釧路高専から派遣されてきた教授、そして我々派遣留学生の全員が感謝のメッセージを述べ、修了証を受け取り、記念撮影をして一段落。
一度官舎に戻って平服に着替え、お昼ご飯に行く。
特に食べたいものが思いつかず、リピートカレー。
オフィスに向かおうとしたら、また一年生たちがぞろぞろ歩いている。
何をするのかはわからない。
オフィスで再び研究を行い、あっという間に夕方に。
晩御飯を食べに再びカフェテリアへ。
カフェテリアのメニューはこうやって英語表記の案内もある。
が、店員が英語を理解できるとは限らないので、食べたいメニューの写真を撮って、その写真を見せるのが手っ取り早いと気づいたのが、かつ丼を食べたいときだった。
大学構内だが、日本と同じように部外者が入ってきて食べることもできるようで、子供が晩御飯を頼んでいた。
まだ今日のアイストースト分を補給してなかったので食べる。
で、晩御飯はセブンイレブンでスパゲッティチャレンジ。
なんか違う。スパゲッティをつけ麺感覚で食べるのは何か違う。
でもミリオンチャレンジよりましだった。
やっぱり甘いお茶。
OISHI GREEN TER とあるのに、 KYOHO GRAPE FLAVOUR とはこれ如何に。
東南アジアのお茶は基本甘い。
勝手にっぽう23日目(2016/09/06)
眠れないのである。
なぜか。
エアコンが効かないのである。
扇風機もないから女子寮より寝苦しい。
10時前にはベッドインしたのに、夜の2時を回っても暑くて眠れない。
うだる中、大学の無線LANに接続する。
無線LANの話をしていなかったが、対面式の時にSSIDとパスワードは貰っていて、それでインターネット環境はなんとか保てていた。
しかし、夜6時~深夜2時あたりが、速度が出ないどころかネットワークからはじかれてしまう。
つまり、授業を受けている間ぐらいしかネットワークを使えない。
しかも、講義棟ではネットワークにアクセスできないので、授業中に週報とか書いても、日本に送る手立てがなかった。
週報の遅れは当然怒られた。他の人たちはネットワークが使える時間には戻れるか、配属先の研究室のネットワークから週報を送信したようで。あるいはプリペイドSIMを買って、テザリングしていたとか。
振り返ってみると、女子寮から出るまでの三週間、結果的にはネットワークから隔絶された生活を送っていた。携帯もタイのキャリアのフィーチャーフォンを2週目の土曜日に買ったくらいだ。
ニュースもわからない。暮らし始めて三日ぐらいでさすがに辛くなったので、スマートニュースをタブレットにぶちこんで、日中はネットワークにつながる女子寮に置いておき、帰ってきてからニュースを見た。これしか情報源がなかった。
さて、この糞暑い夜中にネットにつないだのは、遅れていた週報を送り、帰国後に出来ればいいなと思っていたインターンのもろもろを進めるためだった。
結局寝ることができたのは朝4時くらい。
タイの日の出は朝6時くらいなので、まだ暗い時間には眠ることができた。
しかし、当然のように暑いから7時には起きざるを得なかった。
朝からアイスクリームかよと思われるかもしれないが、糞暑いのでこんなのでも食ってないと朝から元気になれない。お店のお姉さんに頼んでから財布を持ってくるのを忘れたことに気づいたときはとても辛かった。
その時のお昼ご飯はチューターに財布忘れたって泣きついてお金貰った。乞食。ありがてぇ。
↑前日のカレーがおごってもらったメニューだったはず。
さて、報告会の時は研究内容の説明を伏せていたが、さわりの部分は話すとします。
音響工学系の学科ではあるが、Dr. Pitak の専門は波形解析。
波なら全部解析する。
で、研究内容は、一言で表すと「少ない標本で有意なデータを得る」こと。
この手の解析にはお馴染みのMATLABを使う。
仕様書をもらった。見るからに当然である。
仕様書かと思っていたが、読み進めると教授の研究論文も合わせてあり、
タイ語の分厚い紙媒体を読むのに相当な時間を費やした。
短すぎる睡眠も祟って船をこいでいるところを、別の教授に激写されまくった。
帰国後LINEで送りつけられてぐうの音も出なかった。
この辺りから、読み書き喋りはできないけど、聞くことはにわかにできるようになってきた。というか、相手が何を言いたいのか察することができるようになってきた。
なので、タイ語で聞いたことを英語で返すコミュニケーションができるようになぅた。
英語がわからない人はダメなコミュニケーションだけど。
タイ語配列キー。
いろいろキーボード押下して、文字の法則を見つけようと悪戦苦闘もした。
これでもよくわからないと思う。
タイ語の文字を見ると、遠くから見たときの視認性がとても悪い。
文字の末尾をどっち向きに丸めるかでも別の文字になるのだ。
「め」と「ぬ」より紛らわしい。「カ」と「力」ぐらい紛らわしい。
これだけで話をすることもできないので、ヒントを下に乗せる。
これらは単語や文章の頭に来ることは絶対ない。むしろ語尾にしか来れない。
tキーの空っ風みたいな記号がその代表たる文字。
さて、先ほど教授は波なら何でも解析するといったが、最たる例を紹介すると言って、ポケットから拳銃を取り出して早速ぶっぱ。
空の薬莢と、薬室から取り出した弾を並べて、それから着弾した壁の穴を比較した。
「この穴がどの弾でぶち空けられたのかを調べるのが私と君の研究だ。」
その後大学の外へ連れ出され、いろんな薬莢を見てはぶっぱなした。
日本ではほぼめぐり合わない研究テーマだった。
音響工学系の学科に入って、銃ぶっぱなしているのだもの。
ちまちまMATLABを使いだす。初めて使うので初歩からちまちま。
教授は研究に当たって、FFT (Farst Fourier Transform)の使用を禁じてきた。
これはこの日の夜に引率で来た先生に対応策を伺った。
お昼ご飯は教授のおすすめのシーフードメニューをカフェテリアで教授達と一緒に食べた。
おすすめなだけあって、美味しかった。
いろいろ書き込まれているおかげで、タイ語以外の情報で内容を理解できた。
おやつはチューターに誘われたので、火曜日のマスタリングの担当講師と一緒に食べた。
チーズとフライドポテト。シンプルでおいしい。
日本のパフェを参考にしているスイーツ。日本のそれと比べると、生地が厚い。
晩御飯時には近くのカフェテリアが閉まっていたので、コンビニでサンドウィッチ。
クリームサンド。
コンビニで焼いてくれる。たまに焦がされるけど。
タイ人は「焦げた匂い」というものを知らないのかもしれない。
勝手にっぽう22日目(2016/09/05)
三度目の月曜日。
今日からAsst. Prof. Dr. Pitak Thumwarinに研究を指導してもらうため、チューター達とはいったん別れ、教授たちのオフィスに行く。いつもいる講義棟の二階にある。
犬たちにも顔を覚えてもらえたようで、餌をたかられるようになってきた。
でも頭を触らせてくれるようになった。でもでも撫でてると興奮するのやめて。
タイに犬猫の飼育文化があるかは未確認だったが、去勢をしないのはわかっている。
つまりは、そういうことだ。
教授たちのオフィスは、全員が同じ部屋にいるので、教授たちの相談や連絡がそれなりにスムーズに行われている。エアコンが効いていて涼しいのである。
あっという間にお昼になった(朝ご飯はアイスクリームトースト)ので、いつものカフェテリアに。
お店をよく眺めていると、 "Japanese Curry" を提供しているお店があった。
どちらかというとスープカレーじゃないかな?
タイカレーと同じように調理しているからか、水っぽい。辛くはない。
日本からカレールーを持ち出せる or 日系スーパーでカレールーを買って、現地人に振る舞うと喜ばれると思った。
と、チューター達と一緒にご飯を食べていると、五月蠅い連中がやってきた。
拡声器と打楽器で騒ぎ囃す。
隣と会話できないくらいうるさかったので、"Shut up! Be puiet!! Get out!!!" と一喝した。
退散していったあと、チューターに彼らの存在を訊いた。
「あれは一年生だと思う。先輩たちに自分たちを覚えてもらうためのパフォーマンスじゃないかな?」
チューターは耳をふさぎながら答えた。
KMITLの中では、昼夜問わずどこかで誰かが胡散臭い集まりを開いている。
夜な夜な踊っている連中や、宗教じみたことをやっている連中、部族の伝統行事の練習でもしているかのような連中...
講義棟のエントランスでやっていることもあれば、寮の中でやっていることもある。
二回目の日曜日にはサッカーコートに一年生がたくさん集まって何かしてたし。
ミリオンチャレンジやっていた時も、隣接する体育館で集まっていたし。
パノラマ写真また撮っちゃった。
午後もオフィスですずんでいたら、先輩から電話。
「引っ越すぞ」
実は寮に入ったころ、男子寮の改装工事の遅れの煽りを受けて、女子寮に寝泊まりすることになった我々留学生。
一度は部屋替えの提案を出されていたが、一度入った部屋と比べて、エアコンがないことは変わらなかったので、残留を決めていたのだ。
その後、テクノエキスポに言っている頃合いに、また提案されたのだ。
エアコン完備の職員官舎で最近まで日本人教師が入居していた部屋が、当人が半年ほど日本の大学に戻って講義を行うため部屋が空いたからどうだ、という具合だ。
エアコンがあるなら行くしかない。そろそろ女子寮生にもなぜいるのか怪しまれてきてることだし。
そして、前日の内に下見をしていたのだ。その時は寝室にエアコンを追加して、シャワーからお湯が出るようにリフォームしていたので、終わり次第転居ということに。
で、電装系の取り付け工事が完了したので、早速引っ越す。
オフィスを早めにでて、寮に帰る。
そういえば寮の写真を撮っていなかったので、いまさらながら撮った。
玄関入って横にあるスペース。ATMも設置してある。
屋根の下左にある機械は、飲料水を販売する自販機。2ℓ を7バーツで買える。
コンビニが700mℓ 7バーツなことを考えるととても強い。しかも冷えてる。
ただし容器は自前。
左の建物は男子寮で、トイレとシャワーと洗濯物の干場がここにしかない。
我々は女子寮の一番奥の建物に住んでいるので、毎日ここまで来ないといけない。
毎日というか、普通にトイレ遠い。
トイレも、下水にトイレットペーパーが流せない。
ウォシュレットを通り越して、シャワーがついてる。とても不便。
”不便も文化だ” と言われて送り出されたけど、この不便は文化じゃない。
これはインフラの問題であって、タイ人のお尻文明とは無関係な不便だ。
床は濡れるし、シャワーでお尻洗ったら拭かなきゃいけない。衛生的でもない。
そんでもってお尻が清潔になるともいかない。うーんこの。
家具が軒下に出されてる。改装工事で部屋から追い出されたっぽい。
寮の中のカフェテリア。英語が通じる数少ない所。一週間前には日本語表記のメニューを作ってくれた。
日本語のメニューがあるお店だよ!チャーハンが12通りくらいあるけど。
”これより先女子寮 男子学生の侵入を禁ずる” みたいなことが書いてある。
当然、我々はこの奥に進む。一番奥だ。
我々がこの日まで暮らしていた女子寮。
一階の空き部屋に住んでいる。
防犯の兼ね合いで、女子寮生は皆二階より上に住んでいる。
ここに一時的に男が住むもんだから、頻繁に警備員が見回りに来てた。
我々も最初は女子寮生へ気を使って、服を着て寝ていたけど、暑さに負けてパンツ一丁で寝るようになった。カーテン閉めてはいたけど、うっかり覗かれちゃう。
部屋の間取りの話もしたいので、その話は後で。
一文字も読めない。
寮から出ていくので、寮のカフェテリアで食べる最後の晩餐となる。
フライドチキンとフライドエッグ。美味しい。
KMITLのカフェテリアで一番おいしいのかもしれない。
研究室の場所の関係で、A氏とS氏は、この後も最後までこのカフェテリアで三食食べたそうだ。
引っ越した。こっちの間取りも後で。
寮にいるときは二人一組に分かれていたが、ここでは四人で同じ家に入る。
で、ベッドが足りず、一人はマットを床に敷いて寝ることに。
そして...
二人はダブルベッドに寝なければならない。ホモォ。
じゃんけんの結果、僕が別室のシングルベッド、S氏が床マット、A氏とH氏が愛のダブルベッドになった。
別室に入って早速エアコンをつけ、快適に寝られる!
果肉入りジュースを飲んで、意気揚々と眠ろうとしていた。
勝手にっぽう19日目(2016/09/02)
テクノエキスポ二日目。午前中はテレコムテクノロジーの講義を受ける。
KMITLの構内には、電子商がいる。電子部品とかはここで買い付けるか、ここを通して発注できるみたい。これはいいと思った。工学系の人間は愛用するよね。
ただ、真空管などの高い技術力を要求する部品は、タイ国内で生産できないのでハンドメイドか輸入になってしまい、高度な実験ができないとうちの引率の先生が嘆いていた。
「カルピス」はわかるけど、「ラクト」ってなんだよそれと思って飲んでみた。
カルピスウォーターと同等の製品だった。日本の商品だとわかるように日本語表記もしているんだね。
本日の犬。
この日報では初登場の犬。初登場なこと以外は何ら変わらない野良犬。
講義のあと、BITECに行く予定だった。
お昼ご飯を食べるために、チューターの一人が住むマンションの食堂へ。
とても暑い日で、当然のように外気温+40℃。蒸し暑い。
-40℃には驚かないのだけれど、+40℃は辛い。死にそう。
マンションの食堂は...というか、エアコンついているところの方が少ない。
壁に備え付けの扇風機が首降ってるだけ。タダで氷水飲めるだけマシ。
文化の違いとかそういう話の前に、釧路民は暑いと死ぬ単純な生き物なの‼
タイ初スズメ。当然のようにおこぼれ目当て。
鳥には熱中症とか脱水症状とかないのかね?あの分厚い羽毛に包まれてるのに。
お昼ご飯。とてもシンプル。目玉焼きを油で作るからギトギトなのは仕方ないね。
その分、お肉には胡椒が効いたさっぱりした味つけ。おいしい。
テクノエキスポに行くと、日泰交友の記念講演が行われていた。
記念撮影。出川みたいな忍者と、鰻と桃だったかな?を合体事故フュージョンしたマスコットキャラクター。名古屋にいそう。
自動演奏は今日も集客頑張っています。
このアングル比較的気に入ってる。
このテクノエキスポ、驚きのポイントが、「どちらかというと顧客のターゲットは大学進学を目指す中高生」というところ。来場者のおよそ7割はティーンエイジャーだという。大人たちもくるけれども、改めて会場を見回すと、企業向けの小難しい話をして、営業活動もして、新規顧客ゲットだぜ!と意気込んでいた日系企業の空振りっぷりがちょっと悲しそうだった。
ブースを覗いていたら担当者がタイ語で話しかけてきて(テクノエキスポ参加に際して、学科のユニフォームTシャツを貰って、それを着ていたからKMITLの学生だと思われたのだと思う。そうなんだけれども。)。
「あ、日本語でいいですよ」→「日本語がわかるのですか!凄い学生さんですね!」→「僕、日本からKMITLに留学してるんです」→「え、日本人なんですか!タイ語できるんですか...」
てな感じの会話を幾度となく繰り返した。
ドライカーボンの製造業者が顧客獲得を目指して乗り込んできていたけど、タイではまだその需要が産まれるほど工業が成熟していないなーという感触。
展示用に作ったドライカーボンの日本刀とヴァイオリンが人気で、むしろそれの買い注文がいくつか入ったようだった。
値段は一振り30万円以下。小太刀なら20万円程度で作れるそうだ。
普段は電線のトロルの被膜と航空機のカーボンパーツを作っているそう。需要あるのか聞いたら、トロルは定期的に交換するから安定して注文は入るそうだ。しかし、それ以外の注文がないと過剰設備の負担が辛いとか。生産能力には余力が十分にあるらしい。
ドライカーボンの日本刀、かっこよかったから写真撮っとけば良かった。後悔。
色音をいろいろ変えて演奏する。こっちも当然自動演奏できるからしてる。
ふと気が付いたのでキーボードの写真を撮る。
タイ語は文字のパーツが多いのに、よくまあUSキーに全部割り当てたよなあと。
ハングルとかと同じように、文字のパーツを組み合わせて入力する。
再びAAAの飛行機。
KMITL(ラートクラバン校)とKMITD(ドンムアン校)はどちらも空港に近い所にあり、滑走路を使ってテストフライトすることもしばしばあるそうだ。
シミュレーターだけではなく、実機でも訓練できるので、航空系の企業への就職などは成果が高い。
そんなこんなでまた会場を回っていると、五時くらいからステージイベントが始まった。
会場内で見物している中高生やキャンギャルを捕まえてなにかやりだした。
真ん中のメイド服みたいな括弧してるおねーさんはレッドブルのキャンギャル。
まあこの所作からどんなステージイベントだったかは察してください。
意外と日本のサブカル流入しているんですね(遠い目)。
むしろ、アキバ系メイドを起用したレッドブルのCMとか見れるのほんとタイならではだと思うの。
三つ折りで伏せてるメイドさんの大胆に開けた背中を真上から見下ろす興奮したおっさんの顔をドアップで拝めるエナドリ系CMが見られるのはタイだけ!!!!!!!
...さあ次だ次。
自動演奏するピアノの下部。
意外とシンプルなもので、スピーカーとか油圧シャフトがついているくらい。
音はちゃんと鍵盤から出てるけど、バックコーラスとかほかの楽器の音色とかはスピーカーから出す形。
設定いじって終始「Let It Go」演奏させ続けた。
キャンギャルダンスのあとは、誰かよくわからない歌手がギターソロライブを延々とやってた。チューターに聞いても「彼は有名ではない。僕らも彼を知らない」と言ってるからいよいよ誰だお前状態。
このあとテクノエキスポは日曜日まで(つまりあと二日)続く。
日曜日には、教授がタイで人気の歌手と一緒に子供たちにピアノの演奏を教える特別授業が行われ、人でごった返す事態に。
イベントの後は、歌手がうちのブースでサイン会とかピアノ演奏会とか行ったから、違う意味で忙しかった。
晩御飯は皆で食べた。
どこかの河川敷のお店。
5日目に歩いて帰った道すがらにあるお店だということはわかる。
本日のいっぬ。
お店の中で寝てたやつ。
竹筒に入ってるご飯が出された。固い。炊ききれてない。
晩御飯を食べてる時点で夜7時半(日本時間9時半)。
眠気と戦いながら食べた。味は見た目通り。というか8割肉。
皆で「おいしい?」「辛い!」とか言いながら食べてたから楽しかった。
勝手にっぽう18日目(2016/09/01)
テクノエキスポ初日。
午前中はブースについてたけど、まあポンコツだよね。
タイ語喋れないから見に来た人に説明ができない。
展示品の仕組みは理解しているけど。
日系企業はブースの見回りに来ないし。
ブースの位置が、ちょうどステージのはす向かい。
そして通路挟んで正面にはレッドブルの試飲ブース。
レッドブルギャルズ(コンパニオン)が「飲んでみない?」と誘ってくるから一杯。
甘いんだね。そんでもって炭酸じゃない。
いっつもモンスターエナジーばっかりな高専生、たまには赤牛もいかが?
コスパで考えるとあれだけど。
開会式でICT大臣(そういう役職)が挨拶。
ブースで張っていたら、教授が日本人を連れてきた。
お名前は忘れてしまったが(というかたぶん伺っていない)、日本の大学の教授だった。前職は産技高専(産業技術大学院大学)教授だったそうで、高専生を知っていた。
その後、KMITLの別の教授に連れてこられたうちの高専の教授(引率兼高専機構職員として派遣された:以降「先生」)を見つけ、連れまわしていた教授に、覚えたばっかりのタイ語の挨拶をお見舞いする。なんとか通じた。
先生に教えてもらったタイ語のあれこれを説明すると、「なんでそんなの教えてもらったんだ」とツッコまれた。そりゃこっちが知りたかった。
お昼ご飯は先生と連れていた教授の三人で食べることに。
BITECのフードコートに行った。
タイのフードコートは、先に現金でプリペイドカードを買い、お店での支払いはプリペイドカードで決済する。残金はキャッシュバックできる。
フードコートのラインナップは大学のカフェテリアと同等。値段は大学の倍。
むしろ大学のカフェテリアが相場の半額で食べられることにここで気が付いた。
スワンナプーム周辺でご飯食べたいときはぜひKMITLに(平日限定午後5時まで)
このお店、和食専門店。Yamadaya。
値段が他のお店の倍ほどもする。和食って高級なんだね。
ここで豚の生姜焼き定食をオーダー。190バーツ(約630円)。
しかしここはタイ。料理の腕を期待してはならなかった。
豚の生姜焼き定食...を頼んで出てきた何かコレジャナイ感すごいやつ。
しょうがを摩り下ろすなどということはできないのだ。
短冊切りにした生姜が硬い喉を通らない。そもそもこんなつゆだくじゃない。
悲しさであふれていた。
すき焼き頼んでチゲ鍋出してくるような所だ、油断しちゃぁおしまいだ。
とてもお腹が満たされないのでおやつを食べたかった。
カードの残高が10バーツしかないから、もう一度カードを買ってこようとしたら、教授がカードをくれた。全部合わせて70バーツ。
パフェとか売っているお店を見つけたので、パフェを頼もうとしたら、店のおばちゃんが断ってきた。材料がないのかと思ってほかのパフェを頼んだら、また断ってきた。
おばちゃんの説明がタイ語だったけど、「私はこれを作れない」と言いたいことはわかった。作れないのに店番やってる。びっくりだ。
おばちゃんが唯一作れるのがこれ。香港ワッフル。40バーツ(約130円)。
生地の中にカシューナッツとかチョコチップとかあの白い豆とか練り込める。
オーダーしてから焼くから時間がかかる。
おばちゃんが一人で調理しているんだけど、電話しながらやってる。
日本じゃありえない。仕事中に長電話とか。
当然というかなんというか、おばちゃんは焦がしやがった。
しかもトッピングの材料も切らした。
同等品の別のトッピングにすることを謝罪しながらもう一度作る。
待つこと合計40分。
中にバナナとカシューナッツが入った香港ワッフルの出来上がり。
「次は焦がすなよ」と捨て台詞をはいて食べる。おいしい。
午後はまた会場内を見回る。
タイのメトロネットワーク。将来はここまで拡大したいそうだ。
ただ、床から頭の高さまで浮いているうえに、天井方向に向いているものだから、とても見辛い。
オブジェクトのデザインを優先したのだろうけど、ブースのオブジェクトが全てくの字かMの字になっていて、やっぱり見辛い。
AAAのブース。フライトシミュレーターの実演展示を行っていた様子。
今日も今日とてロードスター。
リアハッチあいてた。
スペックも車体側面に書いてある。 394 Km/charge だって。
これもEVカー。
日系企業のブースに、僕が愛用している特殊な眼鏡を製造しているネオダルトンという会社も出てきてた。
眼鏡使ってる話をしたらブースの偉い人が出てきた。
デザイナー検定とかデジタル検定とかも受けることができるくらい便利な道具。
他に色盲などで困っている人は、是非ともネオダルトンを訪れてみて。
大阪と東京にありますよ。
ぐるぐる回っていると、また先生と教授にあった。
「そういえばさっきH氏みかけたよ」(一緒に留学してる先輩)
H氏も研究室の手伝いでBITECに来ていた。
で、先生と教授が晩御飯を誘ってくれたので、KMITLで何かしてるA氏とS氏にも連絡して晩御飯いく予定をつける。
で、帰る時間を先生たちに合わせて、教授達の車に便乗させてもらうことに。
ランブータン貰った。うまい。
ランブータンと言えば、道民的にはこれ↓
で、四時くらいに一度KMITLに戻る。
BITECに残ったH氏と、一日中研究室で過ごしていたA氏とS氏が帰ってくるのを待って、それから4人で先生に合流、その後に先生を連れていた教授の車に乗る。Fit。
五人乗りの車なので、A氏がトランクルームに収まる。
で、晩御飯食べに来た。どこだかはわからない。
二日連続焼肉。タレが辛いのと辛いのと酸っぱいのしかない。
飲み物は全部甘い。お代わりは無料。
食べ物は残すと罰金100バーツを払わなければならない。
残さず食べましょう。
釧路から出てきた人間に海産物を食べろというのはとても酷な話。
地元の海産物よりうまいものをあまり知らないから。
このお店も、注文を紙に書いて店員に渡すシステム。
タイ語を頑張って書いた。
勝手にっぽう17日目(2016/08/31)
タイ時間午前八時(日本時間午前十時)
時差ボケが治らない+とても暑くて目が覚める=現地時間4時起き。
睡眠時間が8時間に届かないけど暑いから仕方ない。寝たのはタイ時間夜12時。
このころは、4日目に買ったトランプで、留学生だけで毎夜のようにセブンブリッジやドボン、二八、大富豪、じじ抜き、死地並べ、ダウトなどを遊んでいた。他にすることないんだもの。
トランプがギャンブルに当たるため、タイではマイナーなものであるようで、チューターは遊び方を知らなかった。
ちょっと横道にそれるけど、忘れないうちにトランプ*1の話をしておこう。
タイのトランプは、以前述べた通り、日本のトランプに比べたらいくらか正方形に近い。そして、Jokerが4枚入っている。
この4枚のJokerを取り込んだ大富豪やダウト、じじ抜きなどがどうなることか、想像に難くない。我々はJoker四枚入りの大富豪を「乱世」と呼んでいた。
また、トランプで遊ぶ時には必ずお菓子を買っていた。これはまあ年功序列で用意したわけではなく、単純にいろんなお菓子を食べてみようという試みでしこたま買い込んだだけの話である。
飴やらガムやら試しているうちに、ポテチが比較的安定していることがわかった。
安定しているといっても、味付けにムラがあって、しょっぱかったり甘すぎたり。
一週間もしないうちに、夜のお供は塩ポテチとハニーバターチップスになった。
さて、話をもとに戻します。
朝八時に集まってから、テクノエキスポに展示する機材の運搬作業を始める。
このトラックに積み込む。
機材は、二日前の実習でGrand Auditioriumに置いたままなので、そこまで取りに行く。
で、積み込み終わって、お昼ご飯を食べる。
いつもの講義棟の近くのカフェテリアに戻るため、チューターのバイクに2人乗り。
「乗れよ」と眼だけで語る彼女はかっこよかった。けどヘルメット欲しかった。
このカフェテリアは結構広い。
お店もバリエーションがあって、ムスリム向けの料理もある。
GODZILLAというコーヒーショップ。
タイのコーヒーショップはコーヒー専門店とは異なり、品ぞろえ的には日本の純喫茶と同等以上。
冷たい飲み物や氷追加、フラッペなどは追加料金。
昼寝する犬。
ご飯を食べたら、教授の部屋で段取りをみんなで確認する。
この辺を持っていく仕事を与えられた。
いよいよテクノエキスポの会場へ向けて出発。
会場は、Bang Na にある Bangkok International Trade & Exhibition Centre(BITEC)。
チューターの車で移動する。ついでに車の写真を撮る。
このインプレッサが綺麗に見えるのはくっそ暑い日差しのおかげ。
車内温度のことなんか考えたくもなかった。
快晴の青空で、ハイウェイを120km/hくらい出してぶっ飛ばす。
片側4車線、時には6車線ととても広い。
会場は既に準備が進んでいた。ブースとかの仕切りはすでに出来てた。
皆で準備を始める。
この人はYamahaの調律師。がやがやと騒がしい会場の中、耳だけで調律していた。
無事に運んだ。
角が丸いフォントなため、遠目に見ると「ライブ!59」って見える。
某〇〇ライブ!のせいだ。*2
設営もひと段落(というか手持無沙汰)だったので、会場を見て回る。
会場の3分の1はKMITLのブースで、もう3分の1を企業が使い、残りの半分を金融・教育関連のブースが、最後の残りを日系企業が使用する感じ。
日系企業の中に、「なんくるないさー」hogehoge(忘れた)という企業が、えびせんにマヨソースぶっかけた卵を乗っけたエビたまなんたら(忘れた)を売っていて、「沖縄の会社なんですか」と聞いたら「いいえうちは大阪にある介護ホームを運営する会社です」って返されて「???」だった。
BITECではいろんなイベントが併催されていて、全て翌日から始まるそうな。
そのため、準備の段階でおおわらわ。
このブースはKMITLのAAAのブース。
ヘリコプターなのか軽飛行機なのかよくわからない航空機と、戦闘機のダウンスケールサイズを展示するそう。
この航空機はドイツ製で、タイ国内ではまだこの一機しか導入していないそうな。
日本だと航空法上は軽飛行機に分類されると思う。ヘリパッドでの離着陸は法律上出来なさそう。機体的にはできるけど。詳しい人教えてください。
また車。今度は展示車。
Fit。EVですって。ナンバー見る限り4年前の車両っぽい?(多分 "FIT 2012"というナンバー)
かっこいい。2000万円は越えるそうな。リアにでっかいバッテリー積んでる。
タイと言えばトゥクトゥク。ヤクザもマフィアもみんなトゥクトゥク。
新開発、バキュームトゥクトゥク。真空タンクを背負ったトゥクトゥク。
しかしなぜこれにこだわるのだろうか。
KMITLの工学部の展示品。煙草の煙の量を測定し、ヘヴィースモーカーには音声で注意して、喫煙を改善させる仕組みだそうな。
自分たちのブースに戻ってきてみると、ピアノの調律が終わっていた。
早速動作テスト。
ちゃんと動作した。
自動演奏システム。
MIDIの信号を受け取って、ピアノの下部から電子制御して演奏する。
これだけなら仕組みとしては難しくはないが、本来は遠隔地での演奏にリアルタイムで同調して演奏を再現する装置。
さすがに会期中ぶっ通しで誰かに演奏してもらうわけにもいかず、あらかじめ用意したMIDIデータで演奏している。
設営終わり。
手前の胸像は、短髪の草彅剛の見た目の教授。バイノーラル音声を体感するため、耳の部分にマイクを埋め込んである。
外国から招聘されてからこの胸像が作られたことを考えると、結構仕事が早い。
設営が終わるのを待っている間、配属学科の他の教授達とおしゃべり。
タイ語しか喋れない教授とは、タブレットと紙を駆使しつつコミュニケーション。
媚薬とかエネマグラとかのタイ語を(何故か)教えてもらった。別に知りたかったわけではない。ついでにタイの政治(タイは軍事政権)への批難や釧路の場所の話とかで盛り上がった。
準備が完了したところで、教授が僕の歓迎会を行うからお店に行こうと皆を誘う。
Thank you, Asst. Prof. Dr. Pitak Thumwarin!! ありがとうございます教授!
お店はここ。紹介したいけどタイ語だからわからない。
美味しいお店だったから、タイに行ったら現地の人にどうにかしてここに案内してもらうといいかもしれない。
鍋がしゃぶしゃぶ...というかジンギスカンで使うやつに似ている。
真ん中の山の部分で焼いたり、出汁にくぐらせてしゃぶしゃぶにしたり。
以下飯テロ
で、皆でおいしく焼肉食べていると、突然足にモフスルスルという感触。
びっくりして足元をのぞき込むと...
にゃーーーーーーーーーーーー(社会性フィルター)ーーーーーーーーーーーーーん
こいつも野良で、お店にくるお客さんのおこぼれが目当てらしい。
ほかにも、花売りやお菓子売りなどがお店に入ってきて買わないかと言ってくる。
Ayutthaya行った時もいたけど。
チューターに聞くと、「彼ら(彼女ら)は近隣国から流入してきた人間がほとんど」
売り子に小人がいたが、「彼は病気ではなく、そういう民族」と説明された。今の時代、そのような民族は数多いるので、珍しくはない。
タイにもいるとまでは思わなかっただけ。
お肉おいしかった。スープが美味かった。野菜も出汁を吸っておいしかった。
食べてる途中、路肩に止めようとバックいた車が後ろの車と追突事故を起こした。
後ろから男が3人くらいおりてきて、これは荒れるかと思ったら、追突した前の車から男一人と女二人降りてきて、ドライバーが女だったからうやむやに「いや、こっちの車は大したことないから...」という感じで当事者の間で解決したっぽかった。
歓迎会だったので、ご飯代は全部教授達が支払ってくれた。
人の金で食べる焼肉はとてもおいしい。