岐路
同い年の高校生はそろそろ本試験とかで地獄の追い込みをやってるんじゃないかな?
同い年の友人たちは皆秀才だったから、多分ほとんどが大学推薦で突破済みだと思う。
だから、身の回りで大学受験の気苦労を全く聞かない。
受験で失敗した話聞いたことない。
そう、今頃のこの時期の僕達は、人生の岐路に立っている。
高専生といえど、それには例外はない。
儂はそのまま4年次に進みたいけど、そうじゃないのもいる。
進級したいとか言いながら、試験日に被るようにボーディングパスをとった。
どこ行くんだよって話だけど。
編入試験受けに行くの。
儂が行くわけじゃないけど。
友人の試験の旅程を組んで手配したの。
高卒認定受かって、認定枠の受験するんだと。
高卒認定とは、日本の教育システムでは評価できる部分だと思う。
日本で飛び級できる数少ない手段。
これ無しで飛び級しようと思ったら、千葉大学の先進科学プログラムしかないね。
あれも高二から一つ飛べるだけだし。文系涙目?
ぶっちゃけ義務教育の内容に高校の範囲を前倒せと思ったり。
英語とか受験するために覚えるんじゃねえぞと思ったり。
おっと、話題がそれた。
友人の夢は入学当初から聞いてた。
そのための道を選んだ。
高専から堕ちるのとは違う。
例え友人が受験にしくじっても、高専には残らない。
合否に依らず、やめる決心はついたようだ。
経歴的には儂より異色の経歴を持つことになりそうな友人。
そろそろ別れの時が訪れようとしている。
ま、今の時代はSNSやらでやり取りできるから、物理的な距離はあまり関係ない。
(てか日本ぐらい狭いんだから行けるだろ)
今の時代は、気兼ねなく別れ、送り出せるいい時代だよ。
「今生の別れ」なんて言葉は、やっぱり儂らにゃ合わんね。
送り出す時には捲し立てるようにゲートをくぐらせよう。
皆の道は、どこに向いて、どこへ続いているのかな?